【バスケットボール用語解説】ディレイドオフェンス/delayed offense

こんにちは!JIROです。

今回は「ディレイドオフェンス/delayed offense」について解説します。

ディレイドオフェンス/delayed offenseとは

バスケットボールにおいて「ディレイドオフェンス/delayed offense」とは、

「シュートクロック(24秒)をできる限り使い、シュートまでに長く時間をかけるオフェンス」

を指します。

似た意味の言葉には、「ボールコントロールオフェンス/ball-control offense」、「ディレイゲーム/delay game」、「ストールオフェンス/stall offense」、「フリージング/freezing」があります。

なお、対義語は「アーリーオフェンス/early offense」です。

ディレイドオフェンスの目的およびメリット

「ディレイドオフェンス/delayed offense」は、その名の通り、英語の「delay=遅らせる」から名前がついたもので、すぐにシュートを打たず、ショットクロック(24秒)を使い切るように長く時間をかけて行うオフェンスです。

では、「なぜそんなに時間をかけるの?」と言う疑問が出てきますよね。

この長く時間をかけるディレイドオフェンスの目的およびメリットは、主に以下の3点です。

メリット
  • 身体能力および体力の低さをカバーすることが出来る
  • (特に速攻を主体としている)相手チームのリズムを崩すことが出来る
  • ターンオーバーを減らすことが出来る

それではひとつひとつ説明していきます。

①身体能力および体力の低さをカバーする

ディレイドオフェンスの逆のアーリーオフェンスでは、走力(足の速さ)・リバウンド力(跳躍力・身長)・体力が求められます。

一方、ディレイドオフェンスでは、

  • 時間をかけて攻めるので、走りで勝負しなくてよくなる
  • 時間をかけて攻める→オフェンスの回数が減る→リバウンドの回数が減るため、リバウンドで競る機会を減らせる
  • 時間をかけて攻める→走る量も減るため、体力を温存できる

と言う効果があります。

よって、走力・体力・身長などに弱みがあるチームにはディレイドオフェンスが有効な手段になります。

②(特に速攻を主体としている)相手チームのリズムを崩す

速攻を主体としているチームは往々にして早いテンポのゲーム展開を得意とします。そういった相手に対してディレイドオフェンスで対抗すれば、相手のリズムを崩し、思い通りにゲーム運びをさせないことが出来ます。もちろん、どれほどの効果があるかは相手の熟練度によって変わってきますが、リズムが崩れるとフラストレーションが溜まり、あらゆるプレーに影響が出てくるため、高確率でミスを誘うことが出来ます。この様に「いかに相手の土俵で戦わせないか」がディレイドオフェンスのひとつのポイントです。

③ターンオーバーを減らす(ことが出来る)

時間をかけて攻めるディレイドオフェンスでは、焦って早めに攻める必要がないため、パスミス・確率の低いシュート・判断ミスなどのターンオーバーを防ぐことが出来ます

競合チームでも、速攻の場面でパスミスしたりする場面を見かけますよね?ああいったターンオーバーを減らすことが出来るわけです。当たり前のことですが、ターンオーバーを減らすことは勝率を上げることに絶対に必要です。

ディレイドオフェンスの難点/デメリット

以上の通りディレイドオフェンスの目的とメリットを挙げましたが、やはりデメリットもあります。

デメリットは大きく次の2点です。

デメリット
  • ディレイドオフェンスの戦術を選手が正しく理解するにはバスケ経験/バスケットIQ/忍耐力が必要であること
  • 相手に点差をつけられてしまった場合、逆転しにくい

それぞれ説明していきます。

①ディレイドオフェンスの戦術を選手が正しく理解するにはバスケ経験/バスケットIQ/忍耐力が必要であること

まず、ディレイドオフェンスを実行するには、オフェンスのパターンを何通りも覚えなければいけません。これは、すべてのパターンにおいて各プレイヤーがどの様に動くのか理解し、ディフェンスの状況に応じて即座に対応しなければならないものなので、バスケ経験が乏しかったり、しっかりとバスケ戦術を学んだことがなかったりすると、ディレイドオフェンスはまず出来ないです。

また、「あ、今なら速攻に行けるかも!」といって不用意にアーリーオフェンスに転じてはNGなため、選手(およびコーチ)に忍耐力が必要になります。

この通り、一朝一夕で習得できるものではないので、どうしてもディレイドオフェンスは中級者以上のプレイヤーで構成されるチームでしか使えない戦術となってしまうのです。

相手に点差をつけられてしまった場合、逆転しにくい

時間をかけて実行するディレイドオフェンスでは、必然的に攻める機会も減ってしまうため、一度大差を付けられると逆転できなくなってしまうことを意味します。だからといってその時点でディレイドオフェンスからアーリーオフェンスに変えると、相手の思う壺にはまってしまう・・・という悪循環に陥りがちです。

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以上、ディレイドオフェンス/delayed offenseの解説でした。

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