ドイツのオーガニック事情①【なぜBioがここまで支持されるのか】

こんにちは! JIROです。

今回は、ドイツにおけるオーガニック製品を取り巻く環境についてご紹介します。

日本でも近年「食」に関する意識の高まりからオーガニック製品の売上が伸びているようですが、エコ先進国であるドイツでは、日本とは比べ物にならないくらい多くのオーガニック製品が流通しており、市民権を得ているんです!

ヨーロッパではオーガニックは「Bio」と呼ばれる

まず、ヨーロッパにおいては、オーガニック製品のことを、

Bio製品(「ビオ」と発音)

と呼びます。

日本だとオーガニック製品とか有機栽培とか色んな呼ばれ方をしていますが、この通りBioと統一されています。

とは言え、呼び方は違えども意味するところは似通っています。

Bio製品とは、概して、

「農薬や化学肥料を使わず、環境ホルモンや遺伝子組み換えも除いた有機製法で製造された製品」

を指します。

Bioの正確な定義はあるのか?

以上の通り、Bioとオーガニックの意味は似通っているんですが、そうすると、

  • 正確な定義はないの?
  • 具体的にどんな生産方法が取られているか知りたい
  • 本当に農薬の使用とか遺伝子組み換えは行われていないの?

などの疑問が出てきますよね。ごもっともです。

ヨーロッパ(及びドイツ)には、Bio認証というものが存在しており、

そこで具体的な生産方法・薬品等の使用・家畜の飼育方法などについての条件が細かく定められています

そしてそのBio認証には、EUが定めるEU認証や、各国のオーガニック推奨団体が自主的に定めている認証など様々なものがあります

こちらのBio認証については別の記事でまとめているので、そちらをご覧ください。

なんでそんなにBio製品が受け入れられているの?

さて、そんなBio製品ですが、ドイツでは年々売上が伸びており、国内需要に国内供給が追いつかず、一部を輸入に頼るほどになっています。

(ドイツにおけるBio製品市場の詳細が知りたい方は、以下の記事でまとめているのでご覧ください)

では、なんでそんなに売れているのか?

僕自身もその理由が気になり、ドイツ政府やコンサルが発表しているデータ・書籍・文献・アンケート内容などを調査した結果、以下のことがわかりました。

ドイツでBio製品が売れている3つの理由

  1. 狂牛病に端を発する食品に対する衛生意識の高まり
  2. Bio製品と一般商品との価格差が縮まり、より多くの消費者がBio製品を買えるようになってきたから
  3. Bioの真の目的は、「環境保護」であるから

1.狂牛病に端を発する食品に対する衛生意識の高まり

の意味は、そのままで、

「保存料とか着色料とか農薬とか入ってると健康に悪そうだから、オーガニックなものがいい!」

という人が増えているということです。これは日本でも同じ流れがあるので理解しやすいですね。

2.Bio製品と一般商品との価格差が縮まり、より多くの消費者がBio製品を買えるようになってきたから

はどういうことかというと、

Bio製品って、一昔前まで価格がすごい高かったんですね。それが、より多くの消費者に受け入れられて数も売れるようになる中で価格が下がっていった結果、非Bio製品との価格差が縮まって、更にもっと多くの消費者が買うようになっていった、ということです。

Bio製品って生産にすごいコストがかかるんです。

例えば鶏肉の生産を例に挙げると、Bioの場合は成長剤を使ってはいけないので、鶏が育つのに時間がかかりますし(Bioじゃない場合は成長剤を与えて短期間でモリモリ育たせる)、鶏の餌もBioじゃなきゃいけないのでここも高いし、飼育場所も、面積当たりの飼育数も決まっているので、ギュウギュウに押しつめて飼うことが出来ないので、場所代もかかる。という具体にお金がかかるんです。

最後の「3.Bioの真の目的は、環境保護であるから」が一番あんまりしっくりこないかもしれませんね。

さてこの意味はなんでしょうか。

これはBio(及び自然食や菜食主義)の歴史に深く関わってくることなのですが、

ざっくりいうと、

「植物や動物に代表される諸生物の免疫機能を維持・増強し、生態系のバランスを保つこと」=環境保護がBioにとっての第一の目的であり、人間にとっての健康・安全・味などのものは二の次である、ということです。

この辺りが如何にも環境問題や哲学への意識が高いドイツ人っぽさが表れていると思います。

日本人がオーガニック製品を買う理由は、「体にいいから」というところがほとんどだと思いますが、ドイツは環境保護の一環としてBio製品を購入しているわけです。(もちろんBio製品を買っているドイツ人の全員がそうではないと思いますが。)

捉え方は人ぞれぞれだと思いますが、私としては、ここに日本人も学ぶべきことがあると思います。

さて、次回の記事では、なぜドイツでこのような環境保護意識が高まったのか、その理由を紹介します!

4 COMMENTS

ハルカ

初めまして。
一年間だけですがドイツに留学しているものです。
ドイツではあちこちでBio製品が見られますよね!
私も、ドイツ人の環境に対する意識の高さに関するブログを書いていて、ドイツのBioについて説明するときに、ふとBioとは、オーガニックとはそもそも何だろうと思い調べていたときに、このJiroさんの記事を見つけました。
とても分かりやすい説明で、理解がしやすかったです!
このブログのリンクを、私のブログの記事に貼ってもよろしいでしょうか?

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JJ

ハルカさん

コメントありがとうございます!
返信が遅くなり申し訳ございません。
もちろん引用していただいて構いません!
これからもドイツや環境関連の記事を書いていくつもりなので、よければまたご覧ください!

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