ドイツのオーガニック事情③【Bioマークの種類/認証の比較】

こんにちは!JIROです。

今回は、ドイツにおけるオーガニック製品「Bio製品」の様々な種類・認証について紹介します。

そもそもBio製品ってなに?

まずマークの種類の話の前に、そもそもBioってなに?という方もいらっしゃると思います。

以下の記事にBio製品とは何かについてまとめているので、こちら↓ご覧ください

Bio認証とは

さて、上の記事を読んでくださった方は、Bio製品≒オーガニック製品、ということがなんとなくわかったかと思います。

でも、一言で「オーガニック」って言ったって、

  • 「人によって定義は違うじゃん」
  • 「どこまで農薬とか添加物の制限があるの?」
  • 「野菜とか家畜の生産環境はどうなってんの?」

という疑問がたくさん出てきますよね。

実際ドイツでも、一昔前までは、薬品の制限や生産工程などについての規定がなかったので、そこら中に「オーガニック」と名乗る製品があふれていました。

しかしそういう状況では、「本当に有機栽培なのかな」「実は農薬使ってんじゃないの」「疑わしいからそれなら普通の製品買うわ」みたいな不安・疑念を持ってしまう訳です。

そこで、そんな消費者の不安を払拭し、かつ真面目にオーガニック製品を作っている生産者を保護し、オーガニック製品をもっと普及させよう!という目的で、

ドイツでは2001年にオーガニック製品に対して一定の基準を設けたBio認証が制定されました。

そしてそのBio認証では、具体的な生産方法・薬品等の使用制限・家畜の飼育方法などについての条件が細かく定められているんです。

日本で言うところの有機JASマークのようなものですね。

これが有機JASマーク

そして、ドイツでBio認証が制定された10年後の、2011年にEU全体でもEU Bio認証が制定されます。

2019年現在では、ドイツ認証やEU認証に加えて、各国のオーガニック推奨団体が自主的に定めている認証など様々なものがあります

ドイツで普及しているメジャーなBio認証5選

さて、上記の通り、Bio認証には様々なものがあるのですが、今回は、ドイツで普及しているメジャーなBio認証を5つ紹介します。

どれも大手スーパーや薬局、オーガニック専門店で見つけることのできるお馴染みのものです!

①EU認証

まず最初はEU認証(ドイツ語で『EU-Siegel』)です。

12個の星が集まって葉っぱを形作っているような↑のマークです。2011年に発効しました。

EU内で「Bio製品である」と名乗りたいのであれば、このEU認証をpassする必要があります。また、最低年1回のEU委託の管理局による審査を受けなくてはなりません。

認証基準は他のマークと合わせて以下で表にまとめますが、他に紹介する4つの認証と比較してこのEU認証は一番緩いです。

その理由としては、この認証の適用範囲が一国でなくEU全体と広く、そうなるとEU各国の事情も反映する必要があったことが考えられますね。

とは言えもちろん厳正に管理はされていますよ!

②ドイツ公式認証

次は、ドイツ公式認証(ドイツ語で『Deutsches staatliches Bio-Siegel』)です。

六角形の緑の線で囲まれた↑のマークです。

このドイツ公式認証は、現在では上記の①EU認証と併記する形のみで使用されています。

ドイツ国内では2018年末時点で、5197企業(生産者)の77,841個の製品にこのマークの認証を受けています。

③Demeter認証

次は、Demeter認証です。

このDemeter認証は、1924年創業のドイツ最古のオーガニック農業団体Demeter e.V.による認証です。マークにも団体名の「demeter」と書いてあるのでわかりやすいですね。

この認証は公的なものではないですが、Demeterが設けているオーガニックの基準はEU認証などの公的な認証よりも厳しいので、信頼が置けます

規模としては、2018年末時点でドイツ国内では約1500の契約農家・約500の生産者や卸業者の提携先を持っています。活動の幅はドイツ国内だけでなく、Demeter Internationalとしてワールドワイドに行なっているようです。

④Bioland認証

4番目は、Bioland認証です。

こちらはドイツ最大のオーガニック農業団体Bioland e.V.によるBio認証です。マークは緑の背景色に「Bioland」と書いてあるシンプルなものです。

このBioland認証はDemeter認証と同じく公的なものではないですが、Demeterと同様にオーガニックの基準は厳しいので、信頼に足ります

⑤Naturland

最後はNaturland認証です。

ドイツで2番目に大きいオーガニック農業団体であるNaturland e.V.による認証です。マークは、葉っぱが連なって「N」を形作っているようなデザインです。

認証基準は、Demeter、Biolandよりは緩く、EU認証よりは厳しい、と言う内容です。

5大Bio認証間での比較

上記の5つのBio認証を、いくつか重要な項目で比較すると以下の表のようになります。

これを見ると、

  • 天然甘味料の使用はEU認証ではOKだが、demeterでは使用禁止
  • 1ヘクタール毎の豚の飼育数制限は、EU認証では14頭だが、Biolandでは10頭まで
  • Bioland、demeter共に飼料に魚粉を使用してはいけない

等、Bio認証の間でも結構差があるのがわかりますね。

とにかく健康が大事だから添加物や農薬は避けたいと言う人はBiolandやdemeterの製品を購入すればいいでしょうし、

動物愛護やアニマルライツの観点から、豚や牛など家畜の飼育方法が気になると言う人は、BiolandやNaturlandの製品を購入するのがいいかもしれません。

各認証の製品の流通量にはもちろん差はありますが、このように消費者はこの認証間の条件の違いを認識して、より自分の考えや価値観に沿った製品を選択して購入する事が出来る訳です。

個人的には、EU認証が付いていれば他のことはあまり気にせず買い物をしていますが、値段が同じでどっちにしようか迷った時は、より基準の厳しいdemeterを買ったりもしています。

さて、以上がドイツにおける色々なBio認証の紹介でした。

皆さんもドイツにお越しの際は、どのBio認証が付いているかチェックしてみるのも面白いかもです。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!

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